似顔絵博覧会 小河原智子
似ている似顔絵を描くためにはどうしたらいいのかを考えながら書いている、カエラー似顔絵アーティスト小河原智子のページです。
第二章
それからしばらくして、いつものようにカエルの子供達の似顔絵を描いていたトォーモはは、棕櫚の木に登らなくては行けない日がやって来たのに気がつきました。日に焼けた子供達の肌の色は露草を絞った緑色では薄すぎるのです。
棕櫚の木のテッペンの葉っぱでなければいい色がでないので、ちょっと怖くても下を見ないようにして登っていきました。やっと登って葉っぱをとろうとした時、その先に黒い手袋があるのに気がつきました。

『デビーの大切な手袋』にちがいありません。

届けよう! と思ったとたんに体が動いてトォーモははあれほど嫌っていた池の面にバシャーンと飛び込んでいました。
息のつづく限り潜ったままでいてもうダメだ、、と思う所で顔を上げました。そこには知らない葉っぱがたくさん生えています。
どうもここが”イケノアチラ”のようです。
デビーを探してはやく手袋を届けてあげなくてはなりません。葉っぱの中を走って進むと人影が見えます。
『ピエロガエルのデビーを知りませんかー』大きな声で叫ぶと、その人影が振り返りました。
ピンクの皮膚でブルーの目、トォーモははびっくりしました。はじめて見る体の色だったからです。しかもたくさんのイボ。
『知らねえな、そのデビーとやらはドンなカオだい』大きな体を揺らしてそのカエルが聞いてきました。
『とっても珍しい赤い目の女の子よ』と言うと
『赤目なんざあめずらしくもねえ。そこらじゅうにいるさ。それよりお前の黒い目はなんてきれいなんだ。ちょっとそばに来てみせておくれ。そうそう”イケノソチラ”ではデビーっていうカエルのショーががたいそうな人気らしいぜ。赤目かどうかはわからんけどな。行ってみるかい?』

『ありがとう。行ってみます。どっちですか?』
『どっちもこっちもあるもんかい。ショーはもうすぐはじまるぜ。お前のその貧弱な足じゃあ2日はかかるが、おれのこのイボにつかまっていりゃあひとっ飛びさ。しかっりつかまってろよ』

ぴょ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜ン


【2007/04/03 14:50】 | 未分類 | トラックバック(0) | コメント(0) |
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tomokoogawara

Author:tomokoogawara
似顔絵ともこクラブ
TVチャンピオン優勝
全米似顔絵大会優勝
(National Caricature Network)
読売新聞似顔絵大賞受賞
現在 読売新聞契約似顔絵作家
似顔絵教室 似顔絵講座
NHK『趣味悠々』講師
東京カルチャースクール 通信教育講師
読売文化センター・大森校 講師
似顔絵スクール星の子 講師
カエルが好きがこうじてカエルの物語を作りました。
こちらも読んでみてくださいませ。
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